スタッフブログ

紙とレーザー

IMG_4714

ジーパックスではCO2レーザー機で主に紙の微細カットをしています。主力製品としては結婚式の招待状ですが、さまざまな紙製品をレーザーカットしています。多種類の製品があると同時に、多種類の紙素材を扱っています。
紙とレーザーの相性はそれぞれ違います。(ここで言う相性とは加工品質の事になります。)CO2レーザーの波長帯を紙素材に照射すると、素材はレーザーを吸収しその箇所を熱エネルギーにより燃焼させます。燃やすと表現するより、『気化させる』の表現が正しいかもしれません。加工品質については加熱加工がゆえ、どうしても熱影響は避けられません。紙によって影響の度合いが違うことを意外に知らない方が多い様に感じます。紙によっては、色の出やすい紙(黄変)、煤の付きやすい紙、悪臭のする紙、その他色々な紙があります。元々レーザー加工用に開発された紙は無いと思いますので、いかにレーザーに適した紙を見付けるかがポイントとなります。その点は約5年、紙を扱ってきましたので、紙の種類で大凡の予想はつきます。

《紙素材とレーザーの相性》
1.コートボール・・・チップ層の古紙が黄変の原因になります。310g以上になると黄変の度合いが強くなります。
2.インクジェット用紙・・・表面に塗布してある溶剤との相性が悪く黄変の度合いが強い。
3.一般洋紙(OKACカード、五感紙、ケンラン、NTラシャ)・・・安定した品質で仕上がります。白以外は煙の付着痕が付きます。
4.上質紙・・・少し黄変が出ます。
5.和紙・・・種類にもよりますが安定した品質です。引火には要注意です。
6.段ボール・・・段層があり加工には適していると思いません。煤の付着が多いです。
写真:インクジェット用紙にレーザー照射した後の黄変
IMG_4737

お問い合わせ

TEL:058-279-2111

powerd by formy(フォーミー)