カッティングステッカー
レーザー加工:フィルム 2019.06.15
カッティングステッカーの紹介です。
製品紹介ページでも紹介しておりますが、ここで使用するステッカー素材とCO2レーザーの相性の良さを再度ご紹介いたします。
カッティングステッカーとして主に使用される素材は塩ビシートになります。
塩ビシートは耐久性や伸縮性に優れており、施工も、し易い素材だと思います。
ちなみに塩ビ素材はCO2レーザー波長帯を吸収しますので加工は可能です。
但し、塩ビからは塩素系の有毒なガスが発生し、人体や設備への影響を考えると加工不可となります。
塩ビシートのカッティングステッカーはカッティングプロッター機で加工することが一般的です。
CO2レーザーとの相性、環境に対する安全性、双方を兼ね備えた素材がリンテック(株)のエコパレットタックシールになります。
材質はアクリル系素材で、CO2レーザー波長帯との相性は非常に良い物です。
レーザー加工における熱収縮もなく加工品質にも問題ありません。
加工検証を繰り返しましたが、とても安定した素材だと思います。
気になるとすればアクリルを切断するときに出るガスと、ビームが干渉すると炎が上がります。
これは素材に火が付いたのでは無く、ガスに引火しただけです。
カットスピードが速ければ全く問題はありません。
レーザー機としてはスキャナタイプで加工することが良いと思います。
素材コストは塩ビに比べると高価になりますが、環境への配慮を考えると、とても優れた素材であります。
施工に関しても伸縮性があり、塩ビシートと変わり有りません。環境に優しい、塩ビに変わる素材だと言えます。
レーザーで加工するメリットとしては、カッティングプロッターでは上手くカットできない部分(微細部分、鋭角や複雑な曲線)が綺麗に仕上がります。
カッティングプロッターではデザイン的に加工できないなど、今まで諦めていた物がレーザー加工では可能になります。
サイズの大きな物、簡易なデザインのステッカーはカッティングプロッター機で、微細部分が多い複雑なデザインのステッカーはレーザー機で加工するという機械の使い分けが重要になります。
写真:ステッカー サイズ80㎜x60㎜