ファイバー紙ecoシリーズ:miniバッグ
レーザー加工:ファイバー紙 2020.05.30
ファイバー紙ecoシリーズの新アイテムの紹介です。
ファイバー紙の素材特徴については何度か取り上げてきました。
ファイバー紙でどんなアイデア商品ができるか、素材を扱いながら日頃から考えています。
お問い合わせの中から、そんな使われ方があるのか!など発見も多くあります。
主に工業製品の中で使われることが多く、私たちの日常生活の中で見かける場面はまだまだ少ないです。
今回はファイバー紙の素材特徴を活かしたminiバッグの組み立てキットをご紹介したいと思います。
プラスチックの様に硬い1㎜のファイバー紙を折り曲げることはできません。
そこで折り線をレーザーで、ある程度の深さまで彫刻し、折り曲げられるように工夫してあります。
組み立てに粘着剤を使うことを避けたかったので、勘合部分はオス、メスの勘合にしてあります。
勘合部分が簡単に外れてもいけないし、はめ辛くてもいけないので、その設定の微調整に苦労しました。
組み立てる場合は、一度水に浸します。
水分を含むことでファイバー紙は柔らかくなり、組み立てやすくなります。
また、折れ線を曲げる時の割れも防ぎます。
ファイバー紙は水を含んでも、簡単に破れたりはしません。
そして、乾燥すると元の硬い状態に戻ります。
勿論あくまでも紙素材なので、湿度により反りやうねりが生じます。
その点は紙製品であるということをご理解ください。
組み立てに接着剤を使わないという点で設計の難しさがありますが、今後もFIBER MODEL KITしてアイテムを増やしていきたいと思います。
写真:プラモデル風にランナーを付けた組み立てキットと組み立て後。
miniバッグの中に緩衝材を入れてアクセサリーの小箱として。各色バリエーションもあります。